山王神の正体?

大分県に伝わる『真名野長者伝説』
一般的には炭焼き小五郎の立身出世物語として有名ですが、実は『内山山王宮縁起』という別本が存在することは、ほとんど知られていません。

そこには、山王神の正体について、驚くべき内容が書かれていたのです。

 

 


山王神に関する記述

「山王神」の正体について、この『内山山王宮縁起』では、通説とは全く違う解釈が紹介されていますので、そのポイントだけを要約すると・・・

 

◆山王神とは、三千年間生きたの化身である。
◆インドに渡り仏法を学んだので神様となることができた。

 

さらに、この記述から下記が分かります。

 

◆通説で言われている「大山咋の神」や「大物主」とは全く別人である。

⇒通説はこちら。ここでは「猿との関連は不明」とされている。
◆内山観音(蓮城寺、大分県豊後大野市)には、そのご神体として「見ザル、言わザル、聞かザル」の三猿が保管されている。(日光東照宮もこの影響か?)
◆まるで、「孫悟空」を連想させる如く、空を飛ぶことが出来た。
(もしかしたら中国に渡った山王神が孫悟空と呼ばれたか?)
◆ヒンズー教の猿の神様「ハヌマーン(モンキーゴッド)」とも同体か?
https://www.ab-road.net/asia/india/varanasi/guide/nation/06914.html
◆大分県への仏教導入を推進した神様であり、廃仏派の物部守屋が豊後に侵攻してくるのを撃退した。

◆このとき、「我こそ、インド・中国・日本の三国を統治する神である」と宣言している。

 

つまり天皇家の祖先=皇祖神とは全く異なる系統であり、その存在は謎に包まれたユニークな神様であったということです。だから記紀では、この神様についてはほとんど書かれていません。

 

私の推測が正しければ、山王神は日本では「山王様」や「山の神」と呼ばれ、中国では「孫悟空」の伝説として伝わり、インドでは「ハヌマーン」と呼ばれたということになります。

 

さらに極論すれば、ウガヤフキアエズ王朝とは、この山王神をバックボーンとする別王朝であった可能性も浮上してきます。

 


記述内容の引用

下記のサイトに『内山山王宮縁起』のエッセンスが紹介されていますので、ここに引用します。

 

真名野長者伝説研究会 in 豊後大野市
http://blogs.yahoo.co.jp/fumiyjt/32943511.html?__ysp=5YaF5bGx5bGx546L57iB6LW3

 

(以下引用)------------------------------

 

神代の昔の物語である。
仁徳天皇の御世、(大分県豊後大野市)内山村に数千の野猿が現れ、五穀を食い荒らした。
夕刻、村人が猿の立ち帰った山に登ってみると、楠の大木の根元に白髪の老翁が掛けていた。

 

村人に身分を問われ翁は答えるのである。
「我は往古より此の山に往来し猿なり」

 

里人が「何故五穀を損じたまうや?」と責めると、
 「今年より此の郷七か年の間コンカイという悪虫生して五穀一粒も実らず、牛馬残らず死すべきなり。是を哀憐(あいれん)して、我仮に群猿と現して万民に之を告げ知らしむ」

 

この翁は「山王神」だった。

眷属(けんぞく)の猿を使い、害虫による天災を予告して村人を戒めたのだ。

 

山王神は村人に自分の履歴について続けて語る。


 「猿だった私は、千年生きて山童となり言葉を話せるようになった。二千年で神力を身に付け、さらに三千年経って六通(ろくどう)を得て『飛行自在の身』となった。 南天竺にて仏法に接し、その徳のお蔭で、今『山王神』となることが出来た。」

 

 後の『真名野長者』炭焼き小五郎が、都から訪ねてきた玉津姫と夫婦となり莫大な黄金を手にすると、真っ先に有(う)智山(ちやま)山王嶽の山王宮へお参りする。
長者は『守本神』である「山王神」に感謝したのである。

 

------------------------------(引用終わり)

 

<内山観音=蓮城寺>

http://oita.jp-o.net/oono/utiyama/utiyama.htm

千体薬師堂

998体の薬師像

薬師像



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コメント: 2
  • #1

    siraki (日曜日, 11 12月 2016 21:03)

    山王と言う(のは) 新羅伎 すなわち新羅王という意味で
    新羅というのは元々言わば 日神御霊という意味

    猿と言うことは普通 赤新羅を言うことで
    猿の 字 だけでなくたまに 鶴の 字も使われたりします。
    赤猿が 赤山明神の象徴のようになっていることがそんな理由

    白髪ということは新羅比気というのでこれは 官名
    言わば新羅王

    翁というのは新羅王を言うことなのに
    例えば塩焼く 翁というのは
    その 全称 佐和気柴報の省略語
    これは新羅王の 千手観音

    仁徳は新羅係ではなく百済係なのに
    新羅軍を指揮するようになった

    阿華斯廬岐!
    阿波山岐!
    新羅王 万歳!!!!

    http://www.genbu.net/data/etizen/siraki_title.htm
    http://blog-imgs-78.fc2.com/f/l/a/flattravel/20150511081113b4a.jpg

  • #2

    siraki (日曜日, 11 12月 2016 21:06)

    我家は 地蔵尊の新羅