天孫降臨の地は久住山だった?・・・もうひとつの仮説

日本人の祖先であるニニギの命らは、どこからやってきて、どこに降臨したのでしょうか?

『上記(うえつふみ)』を研究するうちに、もうひとつの可能性が浮上してきました。

それは、「久住山降臨説」です。

 


 久住山は、大分県の中心に鎮座する、九州本土で最高峰の火山(1,791m)です。

(宮之浦岳があるので、九州最高峰ではない)

もし彼らが宇宙人で、宇宙船から着陸する場所を探していたとしたら、間違いなくこの山が目に付くハズです。

なんといってもここが九州のピークなのですから。

 

ちなみに、山の南側を久住(くじゅう)、北側を九重(くじゅう、または、ここのえ)と呼びます。

いまでも古い人はこの山を(くしふる)と呼んでいます。

くしふるは、「櫛のようなギザギザな山並み」からきており、古事記や日本書紀にも頻繁に登場する「クシフル岳」とは、実は久住山であるという説も(少数説ながら)存在します。

確かに、「くしふる」を早口で発音しようとすとると、「くじゅう」と訛りませんか?

 


それでは、『上記(うえつふみ)』にはどのように書かれているのでしようか?

いつもは、記述の正確な「宗像本」を参考にしているのですが、別本の「大友本」には下記の異説がありました。

 

大国主の命が、御子たちを連れて天降りし(宇宙から地球にやってくること)、ニニギの命のために新しい宮殿を建設しようと、多くのお供の者たちを東西南北に派遣して、良い土地を探させていると、西に遣わした使者がこう言います。

 ※オオクニヌシは、ニニギの天孫降臨のお膳立てをした、と書かれている。


西の筑紫の日向の高千穂の国の櫛触岳ハ美しき宮処にありけり。 

をそ、あびら、きり、くも、はでとて五つ山あり。 

これの山の頂きより本根底津根に、白金、こかろ〔※黄金?〕、玉岩、玉かかし多々に有り。

故、ここな宮処ならめ と申す。

 

つまり直訳すると・・・・・

 

西の「筑紫の国」の東側にある、「高千穂の国」(九州東部一帯を指す)の「櫛触岳」は、最高の宮殿建設地でございます。

をそ・・・阿蘇山

あびら・・・祖母山 (つまりここは天孫降臨の地ではないことになります)

きり・・・霧島連峰

くも・・・雲仙岳

はで・・・不明だが、由布岳、鶴見岳のことか?(宗像本では臼杵の海辺となっている)

といって五つの山があります。  (下記の地図参照)

これの山の頂から山麓、中心部には、白金、黄金、玉岩、玉かかし(不明)などの鉱物資源が豊富に存在します。

だから、ここを建設地にすべきです。

 

◆ここに登場する山々の位置関係から、その中心にある「久住山」が浮上してきます。

◆ちなみに、「日向の高千穂の国」とは、現在の宮崎県のことではなく、『上記(ウエツフミ)』では、大分県南部一帯のことを指しています。その語源は、“東(ひむかし)に向かって開けた広い土地にある高い峰々の国”から来ており、久住高原から東の方角を見渡すと、瀬戸内海に向かって段々と標高が低くなってゆく丘であることが、視覚的にも実感できます。

◆このことを裏付けるように、「日向国内には火山が無い」と書かれています。つまり上記の5山を結んだ線の内側が、日向国であることが分ります。ちなみに、現在の宮崎県は「クシヒネ別」と呼ばれていました。

◆いろいろとひねった解釈をせずに、素直にこの文章を読めば、「櫛触岳」=「久住山」と解釈するのが、最も自然ではないでしょうか?

◆まかり間違えても、現在の宮崎県高千穂町にある小山ではないことは確かです。

◆城原神社のあたりには、何らかの聖地か、都があったようです。 >>>詳しくは、こちら。 

 

ウガヤフキアエズ王朝
5山の位置関係と王朝の勢力範囲

さてさて、ここで二つの疑問が浮上してきます。

 

(1)宮殿を建設するのに、なぜ山の頂を選んだのでしょうか?

実際に、このあと山頂に新宮殿が建設される様子がいきいきと描写されています。

普通は、平坦な土地を選ぶはずなのですが、なぜ山頂なのでしょうか?

まるで、UFOの着陸基地のようですね。

 

(2)豊富な鉱物資源を、彼らは何に使うつもりだったのでしょうか?

アクセサリーにすることを目的にしている訳ではないようです。

「アクセサリーが採れる場所だから、都にしましょう」では、前段と後段が論理的につながらないですよねえ。

ここでは、彼らにとって最も重要な「資源」を発見して、大喜びしている様子が伝わってきます。

>>>ウガヤ王朝と鉱山の関係については、こちらに詳しく書きました。

 

この疑問を解決するには、ゼカリア・シッチン博士が唱えている「古代宇宙飛行士説」が参考になります。

>>>詳しくは、こちら

博士は、古代シュメールの粘土板に書かれた楔形文字を解読した結果、下記の結論を導き出しました。

 

◆人類の祖先は、惑星ニビルからやってきたアヌンナキという宇宙人である。

◆彼らは、自分たちのDNAを操作して、人類を創造した。人類の創造主は神ではない。

◆その目的は、金の採掘を行う鉱山労働者として働かせるため。

◆そして、その金はエネルギー源として使われた。 (例えば、こちらのサイト

◆そして、アヌンナキはいつの日か、再来する。

 

どうやら、この説が「フリーメーソン」たちにも大きな影響を及ぼしているようですが、私はメンバーではないので、それ以上は分かりません。

 

私は、博士の説を100%信じる訳ではありませんが、「猿から進化した」という説よりはよほどマシで、科学的なような気がします。

ただし、シュメール人の祖先と、日本人の祖先は、別の宇宙人ではないかと考えています。

>>>詳しくは、こちら

 

それにしても2つの神話の類似は、偶然の一致でしょうか?

もしかしたら、久住山の周辺を発掘したら、UFO基地の遺跡が見つかるかもしれません。

特に、天狗ケ城(その名前からいかにも・・・)と、御池(ここだけが平坦な土地であり、高校生のとき異様な霊気を感じた。また龍が住むという伝説もある)あたりが、怪しいとにらんでいるのですが・・・

 

久住山の山頂に立って、あたりを見回すと、広大な久住高原が眼下に広がります。

そして、正面には祖母山と阿蘇山の、山並みがくっきりと迫ってきます。

この美しい土地に、日本最初の首都である「二上(ふたのぼり)の大宮」が建設されたのだとしたら?

そして、ニニギの命らはここを本拠地として、人民に文明をもたらし、日本国を統一するために旅立っていたのでした。 


◆古代日本史秘話 “なぜ?日本の首都は日向だったのか?”

>>>You Tubeの動画は、こちら


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