天照大神とは太陽のことである。・・・ウエツフミの宇宙感

天照大神とは、太陽のことである!

ごくごくあたりまえのことなのですが、最近このことが忘れられていませんか?

「天照大神とは卑弥呼のことである」「天照大神とは聖母マリアのことである」

などなど、チマタにはトンデモ解釈があふれています。

では、『ウエツフミ』にはどのように書かれているのでしょうか?

 


ウエツフミの第2綴『神生み』の第2章には、イザナギの命とイザナミの命が天照大神を生んだときの経緯が詳しく書かれています。

 

イザナギとイザナミは、次々と八百万の神々を誕生させますが、そのなかでも「三柱の御貴子」と呼ばれる3神は、特に優れた御子だったので「太陽系」の統治を任せることにしました。

その3神とは、天照大神、ツクヨミ、スサノオの3兄弟でした。

 

彼らが生まれたときイザナギとイザナミはいたくお喜びになって、

 

「天照大御神は、生まれながらにして光り輝くように美しくて、天地のすみずみまで照り渡っている。私たちの御子は多いけれど、このように珍しく美しい御子はいないだろう。だから、この国(どこか不明?)に留めておくべきではない。」

「汝は、高天之原(太陽系惑星)を統治して、豊道之原(とよちがはら=地球のこと)と、外津世之原(とつよがはら=地球以外の惑星)を照らして、人類を養い、万物を養え!」

とお告げになりました。

 

そして、ツクヨミに対しては、

「汝は、生まれながらにして御光日の神の次に美しいので、夜の食国(おすくに)を統治せよ!」

とお告げになり、その名前どおり「夜と月を支配する神様」になります。

 

スサノオに対しては、

「汝は、身体がたいそう美しいので、現の食国(うつのおすくに)つまり潮の八百重(しをのやももえ)を統治せよ! 」とお告げになりました。

意訳すれば、「青い海に幾重にも囲まれた美しい地球という惑星を統治しなさい」という意味でしょうか?

その言葉どおり、のちにスサノオはお供の神たちを引き連れて、霧島山に天孫降臨してきます。

詳しくは、こちら

 

だから日本は「豊道之原の中津国(地球という惑星の中心にある国)」と、呼ばれているのです。

 

『ウエツフミ』の神話が、空想上の天上界で展開されている訳ではなく、正確かつ具体的な天体観測にもとづいて書かれていることが、お分かりいただけたでしょうか?

 

さらに、神様が地球にやってくることを「天降る(あまもる)」と呼び、逆にそれぞれの天体に帰っていくことを「天昇る(あまのぼる)」と呼んでいます。

その際に使われた乗り物が「天の磐舟(あめのいわふね)」もしくは「大鳥」であったと書かれています。

まるでSFの世界のようですが、もしかしたらこれが真実なのかもしれません。

 

ちなみに、ウエツフミには太陽系惑星に関する正確な描写もあり、それぞれの星を司る神々の名前もはっきりと書かれています。

 

なぜ『古事記』や『日本書紀』は、このような宇宙に関する記述を省略しているのでしょうか?

多分、記紀の編集者たちの最大の関心事は「大和朝廷の正当性」に関する部分であって、その他の部分については、全く興味が無かったとしか思えないのです。

 


 天照大神の正式名称は下記のとおりです。

 

◆撞賢木厳之大御魂天疎日御像媛の命 

(つきさかきいづのおおみたま あまさかるひむかたひめのみこと) 

【別名】天照大御神(あまてらすおおみかみ)

【別名】大日靈貴の命 (おおひるめむぢのみこと)または豊照大日靈貴の命  

 

そして、つぎに生まれた2人の弟たちは、

現在では「ツクヨミ」と「スサノオ」と呼ばれている2神です。

 

◆眞夜楫干厳之明津魂 月弓之男の命 

(まよかほすいづのあきつたま つくゆみのをのみこと)

【別名】夜見照大御神 (よみてるおおみかみ)

【別名】月弓之男の命 (つくゆみのをのみこと)

 

◆天開国開天津日高建速須佐之男の命 

(あめひらきくにひらきあまつひたかたけはやすさのおのみこと)

【別名】国照大御神(くにてるおおみかみ)

【別名】神速須佐之男の命(かむはやすさのをのみこと)または 神須佐之男眞幸の命

 


さて、古代人にとっては、太陽こそが神秘的なエネルギーの根源であり、信仰の対象でした。

その太陽を「天照大神」としてあがめ、そのお姿=太陽光を反射することができる唯一の物質、つまり神秘的な「鏡」こそが、神である太陽の分身=つまり「ご神体」であると考えられて、神社という特別な場所に祀られていたのです。

 

これがヤタの鏡のルーツであり、本当の宇佐神宮の起源なのです。

ヤタの鏡は、最初は大分の御宝山(現在の霊山か障子岳)に置かれていました。

もともとニニギの命がヤタの鏡を持って祖母山に天孫降臨し、その後「大分の宮」に遷都したからなのです。

鎌倉時代には、現在の「宇佐神宮」に置かれていたとウエツフミには書かれています。

詳しくは、こちら

 


現代では、天照大神といえば、まず連想するのが「伊勢神宮」ですが、いつのまに天照大神は大分県から三重県へ引っ越したのでしょうか?

 

ちなみに、『ウエツフミ』には「サルタヒコが五十鈴川に降臨した」という記述があるくらいで、伊勢の地はウガヤフキアエズ王朝にとってはさして重要な聖地ではなかったようです。

 

ところが、『古事記』や『日本書紀』になると全くスタンスが違ってきます。

例えば、ヤマトタケルは東征する途中でここに立ち寄って、謎の「ヒメガミ様」という女性に自分の悩みを打ち明けて、草薙の剣を授かります。 詳しくは、こちら

つまり、ここは「大和朝廷」にとっては、重要な聖地であったようです。

 

私の解釈では、伊勢神宮の「外宮」に連れてこられた女神様こそ、豊受大御神ではなく、もともと大分県にいた本来の天照大神であり、このことを密かに伝えようとしたのが、「度会神道」だったのではないか?と考えています。

なぜそう思ったのか?というと、私の故郷・大分県に伝わる伝統的な「獅子舞」と、「度会神道」が伝える「獅子舞」がそっくり・・・・というより全く同じものだからです。

それに、豊受の“トヨ”は、豊の国の“トヨ”と同じですよねえ。

しかし、私は神道の専門化ではないので、このことはあまり深く掘り下げないことにします。

 


いずれにせよ、太陽神である天照大神が、常に地球を照らして、私たちの暮らしを見守ってくれている訳ですが、最近、この太陽に大きな変化が生じています。

 

一言で説明すると、太陽エネルギーの放出量がだんだん弱まって、時々不整脈のように大小の太陽嵐(ソーラー・ストーム)を噴出させているのです。

つまり、ストーブが不完全燃焼により有毒ガスを出している状況にそっくりです。

 

ここのところ頻発している異常気象(集中豪雨、落雷、ひょう)や、地震、噴火、エルニーニョ、地球寒冷化などなど、すべてはこの太陽活動の異常が引き起こしている副産物にすぎません。

気象学者たちでさえも、このことに全く気付かずに、地表の現象だけを追いかけています。

 

私が勝手に唱えている訳ではなく、NASAなどは「近いうちに必ず太陽が killshot (留めの一発)を発射して、そのせいで人類は地球に住めなくなる」と考えているようです。

例えば、こちらのサイト

そのために「水のある惑星」を血眼で探したり、「火星移住計画」を現実のものにしようと企んでいるのです。

 

「天照大神がお怒りじゃ!」と、宗教家たちは騒ぎたてるかもしれません。

もしかしたら『岩戸伝説』が伝えるような天変地異が、再び人類を襲うかもしれません。

そのときのために、ウエツフミはひとつだけヒントを与えてくれています。

「何かあったら、岩屋に隠れろ!」

どう解釈するかは、あなた次第ですが・・・・・。

 

「天の岩戸は、地震から逃れるためのシェルターだった。」 

 

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