世界四大文明は、日本の神々が造った。

「四神」とは、実は日本の神様でした。


これが中国に渡り、「中華思想」の東西南北を守る神様に変わったのですが、このときに各神様のポジションがずれてしまいました。
なぜなら、弥生時代の地図は、上下が逆さまに書かれていたからです。
だから、中国の神様か?日本の神様か?は、その位置関係を見れば分かります。

(右図が日本の四神の正しい配置)

 

『ウエツフミ』には、世界の文明と皇室との関係に関する重要な記述があります。
それは、カグツチ(北)・ミズハノメ(南)・ハニヤマヒコ(東)・シナヅヒコ(西)の四神が、「世界を訪れて外国人を飢えから救った」と書かれているのです。

 

どうやら『竹内文書』や『日月神示』は、この記述を思いっきり拡大解釈して、「日本こそ世界の中心である」という根拠にしていったようです。
ここから「世界四大文明であるメソポタミア文明・エジプト文明・インダス文明・黄河文明は、日本の神々が造ったものである」とされ、
さらに『八紘一宇の精神』(日本が主体となって世界を統一すべきである)という思想も生まれました。

 

最近では、天皇家とシュメール文明との関係を力説する論説が多いようですが、シュメールだけではなく、すべての文明と天皇家は密接な関係にあったのです。

 

それを理解するために、オリジナルの『ウエツフミ』には、どう書いてあったのかを正確に再現してみます。

 


ウエツフミによる日本の四神とは?

北神=カグツチ=鳳凰=火

宇宙の【北】を支配する神は「火精星(とむつつ)の神」である。
この神が地上界では、【カグツチ】【ホノカカヒコ】【ホムスビ】などと呼ばれた。
イザナミが生んだときに火傷させたことでも有名で、火山や火を司る神様。
愛宕神社に祀られていることが多い。
日本では「火の鳥」がシンボルだが、これが中国では「鳳凰」と呼ばれた。

⇒なお中国の「四神」とは、東西南北に占める位置が異なるので要注意。
弥生時代の「ウエツフミ」の地図では南を上、北を下に表示するのが通例で、必然的に東は左、西は右に配置される。つまり、日本の地図を180度回転させると中国の地図となる。
すなわち、北神であるカグツチは、天体図や地図などでは下側に配置されていた。

南神=ミズハノメ=玄武=水

宇宙の【南】を支配する神は「水精星(いむつつ)の神」である。
この神が地上界では、【ミズハノオ】【ミズハノメ】などと呼ばれた。
もともと水を司る神であったが、現在ではこの神を祀る神社は少ない。
だから水を象徴する亀、本来は「宇賀神」がそのシンボルである。

東神=ハニヤマヒコ=白虎=土

宇宙の【東】を支配する神は「土精星(よちつつ)の神 」である。
この神が地上界では、【ハニヤマヒコ】【ハニヤスヒメ】【ニウヅヒコ】などと呼ばれた。
土や埴輪や焼物を司る神様で、「土師氏」や占いにも関係していた。
シンボルは「白虎」

西神=シナヅヒコ=青龍=風

宇宙の【西】を支配する神は「風精星(たせつつ)の神」である。
この神が地上界では、【シナヅヒコ】【シナヅトベ】などと呼ばれた。
風や台風を司る神で、異常気象はこの神の怒りであるとされている。
日本列島の気候は西から変化することから、西から「龍」がやって来ると考えられた。

中央=天之御中主(アメノミナカヌシ)

 

【原文】はこちら⇒ウエツフミ宗像本第10綴第18章


この四神の外国での活躍

以下は、『ウエツフミ』の記述の現代語訳です。

 

その昔、宇宙空間を支配する「星の御祖の神々」たちが、外国のひとつひとつの国に、人類の種を蒔いたので、いまでは何百もの国に外国人たちが育っていると聞きます。

 

そこで、天津御子(初代・ウガヤフキアエズ)は、四神たちを招集してこう命令します。
⇒四神とは、カグツチ・ミズハノメ・ハニヤマヒコ・シナヅヒコ

 

「おまえたちよ!何百もの外国は、おまえたちの祖先が人類の種を蒔いた国である。だから外国に行って、その様子を覗き見て来い!」

四神たちが「畏まりました」と答えたので、「大船を造って乗って行け」というと、
「私たちは、造った船には乗ることができません、産んだ船で行きましょう」と答えます。

 

さっそく四神は、熊襲山(阿蘇山)に登って、大鷲を集めてこう命令します。
「我らは外国に行くので、おまえたちは我らが乗る船となってお供をせよ!」

そこで、四神たちはそれぞれ色の違う大鷲に乗って、一日千里から三千里も走って、諸外国の隅々までも訪問して、80日後に帰任報告をします。

 

天津御子が、「それらの国の人民はどうなっていたか?」と聞くと、
「人類は多く居ましたが、這う虫のように、土穴を掘って潜んでいます。食べ物を得られずに餓え苦しんでおります」
そこで、「生きてゆけそうか?」と聞くと
「このままでは生存は難しいでしょうが、食料を与えれば大丈夫だと思います」と答えます。
【出典】ウエツフミ【第16綴】第12章

 

そこで、天津御子はこう命令します。
「おまえたち四神は、何百もの国の人民に、この日本の国の食料を与えて、外国人を生き返らせるのだ!」

 

ここに四神たちは、また大鷲に乗り、走って外国に行き、天の豊種津実(穀物類)を噛み砕いて、吹き散らかすと、まるで雪のように味雪が降り積もりました。
これをみんな舐めたので、生き返りました。

 

また、木の実、香の実の種を降り撒いたので、木が生えて実が成りました。だからこれを取って食べたので、人民はすっかり元気になりました。

 

だから、何百もの外国人を「ネウジ人」といい、また神々の乗り物の大鳥は速く走るので、「走(わ)し鳥=鷲鳥」といいます。

【出典】ウエツフミ【第16綴】第13章

 

考 察

外国に人類の種を蒔いた?

ウエツフミでは、人民(農民)のことを「美しき青人草」と呼んでおり、その地に定着させることを「植える」といっています。

ここから、「DNA改良された農業用のヒューマノイドを配置した」というSF的な解釈も生れました。

詳細は、こちら

その時期は?

世界四大文明が誕生したのは、おおよそ紀元前3000年~4000年くらいのことですから、その頃には、天御中主や国之常立が、活躍していたのかもしれません。

これを「星の御祖の神々が人類の種を蒔いた」と表現しているようです。

その後、世界の視察を命じた初代・ウガヤフキアエズは、私の推定では紀元前800年前後の人ですから、この時代になると世界四大文明も、さすがに滅びかけていたのかもしれません。

その場所は?

これは何の根拠も無い、単なる思い付きですが、「四神」それぞれのシンボルを見ていると、なんとなくこれが世界の四大文明を象徴しているような気がしてきませんか?

すなわち・・・・

 

◆北神=カグツチ・・・・メソポタミア/シュメール文明を開拓

火の鳥である「鳳凰」は、シュメールの神様「アヌンナキ」の鳥のような顔を連想させます。

 

◆南神=ミズハノメ・・・・レムリア/インダス文明を開拓

亀のような姿をした「玄武」(日本では宇賀神)は、海洋民族との関係を連想させます。

 

◆東神=ハニヤマヒコ・・・・アトランティス/エジプト文明を開拓

「白虎」とは虎ではなくライオンであるとすれば、スフインクスや英国王室の紋章とつながってきます。

 

◆西神=シナヅヒコ・・・・黄河/長江文明を開拓

中国人が「龍」を溺愛している理由が明確になります。

さらに、「シナヅヒコ」の名前から「支那」と呼ばれるようになったのでは?という拡大解釈も生れます。

 

さらに、この四大文明に日本人を加えると、幣立神社が伝える「五色人」とつながってきませんか?

しかも、四神は熊襲山(阿蘇山)から旅立っていったというのですから、この幣立神社がその出発地なのかもしれません。

 

さてさて、今となっては真相は闇の中ですが、「日本の神様が世界四大文明を開拓した」と考えるのは、実に楽しい空想ですね。

 


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コメント: 2
  • #1

    赤星憲一 (木曜日, 07 7月 2016 20:45)

    北凰(赤)、南亀(黒)、東龍(青)、西虎(白)、中央雉(黄色)ですか?

    762943年前(南無月来夜美)の話でしょう。(沈堕洒落)

    「つくよみ」こそ、真の聖神。御裏の主神。(新興宗教・藤島先生開祖)

  • #2

    通りすがり (月曜日, 02 9月 2019 00:33)

    このサイトを読ませて頂いている訳ではないので、見当違いがあればご容赦を…

    以下引用になります。

    大相撲では、吊り屋根の四隅に下がる房の色の違い

    房の色は正面左側の東から青、赤、自、黒の順になっています。吊り屋根がなく、4つの房を吊るすことができない土俵では4本柱を使用してもよいことになっています。この4つの房と色には、次のような宗教的な意味が込められていると言います。4房は方位とそれを守る神獣、それに四季を表します。これは中国の4神信仰に由来すると言われています。

    東(東北隅、左手前)青房 春 青竜神(青い竜))
    南(東南隅、左奥) 赤房 夏 朱雀神(赤い鳥))
    西(西南隅、右奥) 白房 秋 白虎神(白い虎))
    北(西北隅、右手前)黒房 冬 玄武神(黒い亀))

    南北東西が大相撲の観点からは逆さまですが、見方(視点)を変えると…同じになる。